産業DXワークショップ(第1回)を開催しました

ニュース
2022-09-16

「産業DXワークショップ」とは

企業・自治体などから提供される実課題・データを題材に、筑波大学の学生らが問題探索、課題設定、データ構築、分析モデル設計、数値分析、実装提案などを行うPBL(Project-Based Learning)型授業です。
筑波大学 社会工学・サービス工学学位プログラムが主催し、博士前期課程、後期課程の学生向けの育成プログラムとして2022年度4回開催します。(第1回: 2022年9月10日(土)、第2回: 10月22日(土)、第3回: 12月17日(土)、第4回(発表会): 2023年2月18日(土))

ワークショップに先立ち、2022年7月5日に開催されたローンチング・イベントの様子はこちら
今期の産業DXワークショップに課題提供していただくのは、茨城県つくば市関彰商事(株)関東鉄道(株)中川ヒューム管工業(株)理想科学工業(株)の1自治体、4企業の皆様です。これに合わせ、5グループを編成し、課題提供いただく自治体・企業様、履修する修士・博士学生(2、3名)、メンター(AI Quest2021修了生から2名ほど)、運営スタップ(1〜2名)で1グループを組み、9月〜翌年2月までの約半年間をかけて課題に取り組みます。

主催する筑波大学「筑波DXアクセラレーション運営委員会」とは

当委員会は筑波大学の「分野を超えた協創で新事業を構想できる両利きの能力育成」を目指した人材育成プロジェクトを運営しています。なお、このプロジェクトは、令和3年度文科省の「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に採択されました。

ワークショップ第1回概要

日時: 9月10日(土)10:00~16:00
目標: 各テーマに対し、目的変数の特定と説明変数・データのリストアップ
プログラム:
第1部: オープニング(全体会)
10:00-10:15 筑波大学川島宏一先生より「産業DXワークショップ全体と本日の目標」
10:15-10:35 メンター紹介
第2部: グループワーク
10:35-13:00 目標に向けた議論
13:00-13:30 途中経過報告(全体会)
13:30-15:00 目標に向けた議論+クロージング報告用スライド作成
第3部: クロージング(全体会)
15:00-16:00 ラップアップ(各グループからの報告)

当日の様子から

第1部の全体会では、筑波DXアクセラレーション運営委員会を代表し川島宏一先生が、「多様な方々が参加する貴重な機会の中で学び合い、自治体・企業のリアルな課題に対してどのような壁を乗り越え、どのようなデータを扱えばよいのかを見つけてください」と本ワークショップの目標について話しました。

第2部のグループワークでは各グループの部屋に分かれ、自治体・企業の皆様から「課題と解決の方向性」について説明していただき、必要な調査やデータについて議論しました。

第3部は第1部と同様に全体会とし、グループそれぞれの代表者が第2部のグループワークの報告をし、他のグループの参加者を交えた質疑応答の時間を持ちました。課題を分析し、その原因と結果を説明変数と目的変数で定義することにトライしたグループや、企業からの課題に対する解決方法を実現可能な範囲で見直したグループ、分析の手法を検討したグループなど進捗はさまざまでした。次回のワークショップに向けて、ひきつづきグループごとにオンライン(Teams)を使い議論を重ね、準備していくことになりました。

PBLとしては、ワークショップの進め方、時間配分、ゴール設定などを見直し、学生たちがどのようなところにつまずきを感じているのか、また今後に向けてサポートすべき能力や助言について検討し、次回のワークショップに活かしたいと考えています。