「産業DXワークショップ」とは
企業・自治体などから提供される実課題・データを題材に、筑波大学の学生らが問題探索、課題設定、データ構築、分析モデル設計、数値分析、実装提案などを行うPBL(Project-Based Learning)型授業です。
筑波大学 社会工学・サービス工学学位プログラムが主催し、博士前期課程、後期課程の学生向けの育成プログラムとして2022年度4回開催します。(第1回: 2022年9月10日(土)、第2回: 10月22日(土)、第3回: 12月17日(土)、第4回(発表会): 2023年2月18日(土))
今期の産業DXワークショップに課題提供していただくのは、茨城県つくば市、関彰商事(株)、関東鉄道(株)、中川ヒューム管工業(株)、理想科学工業(株)の1自治体、4企業の皆様です。これに合わせ、5グループを編成し、課題提供いただく自治体・企業様、履修する修士・博士学生(2、3名)、メンター(AI Quest2021修了生から2名ほど)、運営スタップ(1〜2名)で1グループを組み、9月〜翌年2月までの約半年間をかけて課題に取り組みます。
主催する筑波大学「筑波DXアクセラレーション運営委員会」とは
当委員会は筑波大学の「分野を超えた協創で新事業を構想できる両利きの能力育成」を目指した人材育成プロジェクトを運営しています。なお、このプロジェクトは、令和3年度文科省の「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に採択されました。
過去の記事
- ローンチング・イベント(7月5日開催)
- 第1回ワークショップ(9月10日)
ワークショップ第2回概要
日時: 10月22日(土)10:00~16:00
目標: モデル化(データ分析)
プログラム:
第1部: オープニング(全体会)
10:00-10:30 筑波大学有馬澄佳先生より講演
10:30-11:00 常陽銀行服部将人様による講演
第2部: グループワーク
11:00-15:00 目標に向けた議論
第3部: クロージング(全体会)
15:00-16:00 進捗報告(各グループからの報告)
当日の様子から
第1部の全体会では、有馬澄佳先生が長年取り組まれてきた産業と技術のIoT化の実例を踏まえて、これからのDX人材に必要な学習と体験とはなにか、ビジネスとして取り組む場合の重要な視点について話しました。
常陽銀行服部将人様からは、常陽銀行が2016年から開催している「めぶきビジネスアワード」というビジネスの種、アイデアを募集し、優秀なプランを表彰する事業についてご紹介いただきました。
第2部のグループワークでは、改めて課題の整理を行い、必要な調査とデータの取得方法について議論しました。第1回のワークショップの後に、調査や分析対象となるデータの検討が進んでいるグループがある一方で、課題に対する具体的な調査方法に苦慮しているグループもあり、メンターや運営スタッフから助言をもらいながら進めていました。
第3部では、グループの代表者が具体的なデータ収集について報告しました。各グループともアプローチはさまざまで、①工場見学に行き注文から出荷までのステップを確認し、データ解析を行う、②関係省庁や自治体等に情報の有無を確認する、③ウェアラブル端末を用意し現場でデータを取り解析する、④アンケートによる比較検討、⑤アプリ設計と導入後のシミュレーションなど多岐に渡り、今後学生たちは実践的な活動を始めることになります。